アナタは、何の制約もなかったあらどこに行きたいですか?
Q1:どこに行きたい?
Q2:どうしてそこに行きたい?
Q1は、行先について、Q2は、その理由を聞いています。
こらは旅についの質問ですが、これを人生に置き換えてみましょう。
Q1:どんな人生をおくりたい?(行先)
Q2:どうしてそんな人生をおくりた?(理由)
平本相武さん著の「成功するのに目標はいらない」は、この「行先」と「理由」を「自分軸」としてとらえ、その「自分の軸」を知ることが成功への近道であると述べています。
多くの方が、成功のために「目標」を設定していると思いますが、成功するには、「目標」に代わるキーワードとして、「自分軸」を見つけることが大切です。
「自分軸」は、自分がもっともワクワクできる「やる気の素」のこと。
ある人は将来の「ありたい姿」を想像することで、またある人は「自分らしさ」というこだわりを満たすことで、イキイキとした毎日がすごせます。
「行先」=「ビジョン」=「ありたい姿」=「本当はどうありたい?」
「理由」=「価値観」=「自分らしさ」=「自分にとって何が大事?」
この「自分らしさ」と「ありたい姿」が自分軸なのです。
目標と自分軸の違い
目標との違いを確認してみましょう。
実は、「目標を立てること」は、旅行でいうなら「行先」や「理由」を満たすための「乗り物をきめること」にすぎないのです。
旅行でいえば、飛行機か、船か、電車か「これに乗ろう」と決めた乗り物が「目標」です。
乗り物は、「どこへ行く」「何をしたいか」を決めないと決まらないのです。
会社でいえば、「今年度の年商2億円」というのは目標。
「どんな会社になってほしいから、2億円を売り上げたいのか」を明確にしないと社員のモチベーションは上がらないのです。
ダイエットでいえば、3ヵ月後までに5キロ痩せたいというのは「目標」。
やせてどうなりたい?何のためにやせたい?がないと続きません。
自分軸の2つの傾向
自分軸は、「行先」=「ありたい姿」と「理由」=「自分らしさ」からなりますが、どちらに重きをおくかは、人により傾向があります。
「ありたい姿」を思い浮かべた方が、やる気がでる人は「ビジョン型」
「自分らしさ」で日々を満たした方が、やる気がでる人は「価値観型」
になります。
平本相武さんは、行動を起こさせる「やる気のの素」がどこから来るのか、その違いが「自分軸」の2つの傾向になっているといっています。
「成功するのに目標はいらない」を読んで、私はこれまで人生の乗り物である「目標」ばかりを設定してきたことに気づきました。
ソフトバンクの孫さんの話を聞いたりして、たまに「ビジョン」も大切だよな。とおもったりしますが、直ぐに忘れ、また新たな「目標」を設定するというのを繰り返してきたような気がします。
自分の傾向を確認するには
「成功するのに目標はいらない」では、自分がどちらの傾向が強いのかを確認するためのチェックリストもついています。
是非、本書を手に取って、確認してみてみて欲しいのですが、それぞれの違いは以下のとおりです。
以下、本文から引用
~山登りにたとえると、「ビジョン型」は「あの山に登るぞ!」と決め、頂点からまわりの形式を眺めて達成感や満足感を味わっている自分を想像することでワクワクする人です。
一方、「価値観型」は、自分のこだわりを持ってやまに登ります。「新たな課題にチャレンジする」という価値観があれば、「よし、この岩を登ってみよう」「次はこれだ」と次々チャレンジし、クリアすることで結果的に頂点にたどりつく、そんな人です。~
まとめ
本書では、上記以外にも、より具体的な自分軸の見つか方や自分軸に沿って生きる方法が書かれています。
ビジョンの大切さについては、多くの本で紹介されていますが、平本相武さん著の「成功するのに目標はいらない」では、ビジョン型でない「価値観型」の自分軸があることを気づかせてくれています。
「成功するのに目標はいらない」は、「ビジョン、ビジョンといわれても、どうもしっくりとこない」という方にとっては、一読の価値があると思います。
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