NISAを利用すれば税金がかからないというメリットは理解しているが、そのデメリットについてはしらない方が多いのではないでしょうか?
この記事では、NISAのメリットのおさらいと、気を付けたいデメリットについて解説します。
NISAのメリット
NISAについて既に理解しており、メリットも分かっている方は、ここを読み飛ばして、NISAのデメリットを読んでください。
NISAのメリットは、株や投資信託を購入した場合、5年間までは非課税となることです。
非課税枠は、年120万円まで、投資可能期間は、2014年~2023年までとなっています。
投資対象は、国内外の個別株・ETF・REIT・投資信託となっています。
NISAのデメリット
NISAは国が個人を銀行での貯金から投資へ誘導するための優遇策ですので、基本的には、株式や投資信託への投資を行う際、NISAを利用するとメリットが大きいのはそのとおりです。
しかし、以下のケースではデメリットも発生しますのでNISAを利用する前に認識しておきたいところです。
NISAのデメリット
1.損失がでた場合でも通常口座の利益と損益通算できない。
NISAで株や投資信託へ投資した場合、利益がでた場合は、その利益へ課税されない点がNISA利用の最大の魅力ですが、損失がでた場合が問題です。
通常、課税口座を利用して株や投資信託へ投資した場合、他の株や投資信託へ投資で利益がでたものと損益を通算することができます。
しかし、NISAを利用している場合、仮に損益がでた場合でもこの損益通算に損益をいれて計算できないのです。
2.ロールオーバーの手続き期限を過ぎると自動で課税口座に移行される。
NISAの非課税期間は5年間ですので、それを超えて株や投資信託を保有する際には、改めてその年のNISA枠120万円をつかって、ロールオーバー(新たな非課税枠に移す)する必要があります。
NISAで利用している証券会社で手続きの案内がありますが、手続き期間内に手続きを行わないと課税口座に移行されることになりますので、注意が必要です。
3.課税口座に移行したときの市場価格が新たな取得価格になる。
NISAで購入した株や投資信託を課税口座へ移管する際、課税口座での取得価格は、移管した際の金額となる点に注意が必要です。
例えば、A株を株価500円(100株)の時に購入し、400円に値下がりした時点で課税口座に移管した場合は、移管後の取得価格が400円になります。
その後、450円に値上がりした場合は、利益の50円*100株=50000円について、課税されてしまいます。
もとは、500円で購入したので、実質的には5000円の損失がでているわけですが、課税されてしまうのです。
NISA利用時の注意点
また、NISAを利用する際には、以下の点にも注意しましょう。
1.通常口座で購入済みの株や投資信託などの商品は、NISAに移せない。
2.投資枠が残っていても翌年には持ち越せない。
まとめ
NISAは、国が個人の投資マインドを醸成しようと導入している優遇税制ですので、活用しない手はありません。
しかし、上記のデメリットもありますので、利用する前に予め認識しておくことが大切です。
子供がいる方は、ジュニアNISAの活用も検討しましょう。興味のある方は以下の記事をどうぞ。
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