ETFが普及すると証券会社が困る?

億人の学び

「ETF」って聞いたことありますか?

株を買ったことがある方ならなんとなく聞いたことがあるかと思いますが、「よくわからない」という方も多いと思います。

本書「ETFは、この7本を買いなさい」では、単にお勧めのETFという金融商品を紹介するだけでなく、「なぜETFへの投資が有効であるのか」、「有効なのに何故、日本ではあまり知られていないのか」についても、非常に納得する説明が丁寧にされています。

読み終わってからの感想ですが、「もっと早く教えてよ」です。

私は、株の売買をかれこれ20年くらいやっていますが、ETFは購入したことがありませんでした。理由は「流行ってないし、よくわからない」からです。

ETFは、日本では、まだまだ馴染みが薄いですよね。テレビのCMのあまりやっていないし。

そ、そうなんです。日本では証券会社などの金融機関があまりというか全然宣伝しないのです。

本書を読んで、こんなにメリットのある商品なのに、なぜ、金融機関が宣伝しないのか、その理由がわかりました。結局、金融機関は、庶民である私たちによい商品を売るのではなく、自分たちの利益になる商品を売りたいのです。ETFは、手数料が安いため金融機関は売っても儲からないのです。だからCMもしないし、積極的に売らないのです。

しかし、最近では、本書で紹介されているようにSBI証券をはじめネット証券を中心にETFの取り扱いが充実してきているようです。

我々、日本の庶民もいつまでも金融機関に手数料をとられていないで、自分で勉強してETFのメリットを享受しましょう!

そのとっかかりとして、本書「ETFは、この7本を買いなさい」は最適だと思います。

以下、本書の内容をザクっと紹介します。

何度もいいますが、ほんとに早く教えて欲しかった内容満載です。興味を持たれた方は、手に取ってみても損はないと思います。

第1章 世界で存在感を高めるインデックスファンド

世界、特にインデックスファンドが誕生したアメリカでは、庶民からお金持ちまで多くの人がインデックスファンドに投資をするようになっていることが書かれています。

リーマンショック前までは、アメリカでも、投資のプロが様々な分析をして儲かりそうな株を選んで投資してくれるアクティブファンドが主流でした。

しかし、ダウなどのインデックスに連動した投資であるインデックスファンドが同様の利益を生むことが実績として明らかになったことから、アクティブファンドより手数料の安いインデックスファンドへの投資が、その手数料分メリットがあることを多くの人が理解するようになり、インデックスファンドの人気が高まっているのです。

第2章 インデックス投資の最強ツール「海外ETF」に注目

投資信託は、アクティブファンととインデックスファンドに分類されます。

そのアクティブは、上場のものと非上場のものに更に分類されます。

インデックスファンドも、上場のものと非上場のものに分類されます。

ETFは、Exchange Traded Fund の訳で日本語では、上場投資信託と呼ばれます。

上記のとおり、アクティブファンドとインデックスファンドの両方に情報のものがあるのですが、現在、上場しているファンド(投資信託)は殆どインデックスファンドなのです。

つまり、ETFというと、上場している投資信託と思えば概ねあっていることになります。

では、なぜ上場している投資信託が最強なのでしょうか?それは上場していない投資信託は、証券会社から購入するので、手数料がかかります。一方、上場しているETFは、販売会社が存在しないので、コストを低く抑えることができるのです。

さらに、国内のETFもありますが、海外ETFの方が、信託報酬が低いものがあるため、海外ETFに注目すべきなのです。

第3章 今、ETFへの注目が急上昇しているのはなぜか?

アメリカでは、ETFが毎年二桁成長しています。

その主な理由は、他の投資信託と同様な利回りをだせ、かつコストが安いために、実質利回りが大きいからです。

第4章 ETFを買う前にここだけはチェック!

ここまでで私も含め、ETFを購入したくなる人、続出だと思いますが、購入の前に本書では、ETFを使った分散投資を勧めています。

第5章 ETFはこの7本を買いなさい

4章で分散投資を進めているのですが、5章では、分散投資を行うために組み合わせる具体的な7つのETFを紹介しています。

第6章 もっとこだわりたい人へ 一歩進んだETFの活用法

この章は、お勧めの7つのETFでは足りず、もっとこだわった分散投資を行いたい人向けです。私を含めた初心者は、読み飛ばしてもいいかもしれません。

第7章 ETFはどこで、どう買ったらいいのか?

やっと来ました。具体的なETFの購入方法です。

コスト、取り扱い商品を比較し、本書ではSBI証券と楽天証券が推奨されています。

私も株の取り引きにSBI証券を利用していますが、現時点では、ネット証券としては、SBI証券と楽天証券の何れかがいいと思います。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

本書「ETFは、この7本を買いなさい」の内容をザクっとみてきましたが、イメージは沸きましたでしょうか?

まとめると、本書を読むことで、以下の2点を理解することができます。

1.なぜETFを購入するのがいいのか?

2.具体的にどのETFをどう買えばいいのか?

ご興味のある方は、一度手にとってみてはいかがでしょうか?

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