2022年の夏は、オミクロン株が猛威を振るったが、10月になってやっと鎮静化してきた。
そこで、延期となっていたGOTOトラベルの第二段「全国旅行支援」が10月11日から12月下旬がいよいよ開始される。
全国旅行支援の内容
内容は以下のとおりだ。
交通機関利用+宿泊の場合、旅行代金の4割を割引(上限8000円)
宿泊のみの場合は、宿泊費の4割を割引(上限5000円)
旅行先で使えるクーポン(平日3000円、休日1000円)
併せて、イベント割も開始される。これは2023年1月31日までとなっている。
チケット代の2割を割引く(上限2000円)という内容だ。
全国旅行支援の課題
「全国旅行支援」の適用期間は、10月11日から12月下旬となっている。
この期間の休日は、11/3(木)と11/23(水)の2日しかない。
交通機関と宿泊の旅行を平日に行うと最大の11000円の割引を受けられるが、会社員や学生は平日に休むのは難しいだろう。
誰が使うのか
では、誰が使うのか?
定年後、まだまだ体の動く60代が一番のターゲットになるのではないだろうか?
定年後なので、割引には敏感になる上、毎日が休日なのだ。男性では、ゴルフツアーを組む人も多いかもしれない。11000円の割引があればラウンド代がタダになるようなものだ。少し遠出して観光+ゴルフというのもいいかもしれない。
また、女性陣は、職場を離れた男性に比べ友達が多いだろう。仲間どうしてプチ旅行するのに11000円の割引があれば、旦那の許可も得られやすいに違いない。
高校生までの学生は、平日に休むのは難しいだろうが、大学生は、試験後の休みが平日だったりするケースもあるため全国旅行支援の大きなターゲットになる可能性がある。
経済効果はあるのか
多額の税金が投入されるが、人の心理を動かす効果は大きいと思われる。
人は、兎に角、損をするのが大嫌いである。(これをプロスペクト理論という)
他の人が得をしているのを横目でみると、居ても立っても居られない。
近所の方が、全国旅行支援でお得に旅行をしたと聞くと、私も私もとなる。一度、旅行のことを考え始めると、頭がそれでいっぱいになるため、ついつい余計にお金を使ってしまうのである。
また、旅行費用の4割というのも絶妙かもしれない。
1割から2割だと、人はそこまで動かない。3割たと動きは時得る人が増える。4割となるとお得感が多くの人を動かすのである。
航空会社、鉄道会社、ホテル業など、これまでコロナ禍で苦しかった業種が、この大イベントにより息を吹き返してもらいたいものである。
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